スイッチの種類 | 既製品 |
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スイッチの名称 | ピエゾニューマチックセンサースイッチ(PPSスイッチ) |
利用者の障害名 |
脊髄小脳変性症(SCD) |
利用部位 | その他 |
利用姿勢 | 仰臥位 |
利用場所 | 自宅 |
利用機器 |
その他 ※スイッチで使う機器に関するリンク |
画像 |
スイッチや、ユーザーさんの補足情報
意思伝達装置の導入を目指して、まず入力スイッチを上手に押すことに取り組んだ。目も十分には見えず、手足も思うように動かせないが、口の開閉は自分の意思でできるの情報を受けて訪問。
支援者からは「あごが自分の意思で動かせるので、あごの下にスイッチを固定、口を開くことでスイッチを押させたい」との提案を受けた。
そこで、アームを使ってプッシュ型のスイッチをあごの下に固定する方法を検討。本人は顎の開閉で何とかスイッチを押せるものの、支援者が都度都度、スイッチの設定を行うのが手間で継続的に利用できない、との結論。(但しこれは当初から指摘していたことであった)
そこで「口を閉じることで噛むスイッチを検討してはどうか?」と提案した。
具体的には「PPS(ピエゾニューマチックセンサー)スイッチ」の空気圧センサーの先端を塞ぎ、チューブ自体を口に挟んで噛んでもらう方法を検討した。
この動画は、練習を始めたころの様子で、口を大きく動かしている。
このように、試してみたところうまく操作出来ることが判ったが、口からチューブがすぐに取れてしまう課題があった。
そこでチューブに針金を沿わせて、チューブの形状を自由に固定できるようにして、その一部を口に入れ唇で軽く押さえるようにした。
少し練習をすると口の閉じ加減の“コツ”もつかみ、かなり少ない動作でブザーライトを鳴らせるようになった。
以下の動画は、練習をして慣れたころの様子。
その後、最終的には針金をチューブの中に入れることで見栄えも良くすることができた。(下写真参照)
また、チューブ先端の接着剤で塞いだ部分が口の中に入っていると、唾液や噛む力で接着剤が外れやすくなるため、折り返した部分を唇でくわえる形状に改善したことで安定してスイッチ操作ができるようになった。
(お断り)ご利用者様の写真、動画は個人情報保護の観点から口元以外はモザイク処理をしています。御了承下さい。