スイッチの種類 | 自作 |
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スイッチの名称 | その他(自作など) |
利用者の障害名 |
脳機能障害(脳幹出血など) |
利用部位 | 指 |
利用姿勢 | 仰臥位 |
利用場所 | 自宅 |
利用機器 |
レッツ・チャット ※スイッチで使う機器に関するリンク |
画像 |
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スイッチや、ユーザーさんの補足情報
入力スイッチは小型スイッチ(試作)を使用(事例No.15を参照)
「母子(親指)内転動作」が安定していたことから、親指側にケーブルタイを巻き付けてスイッチを固定、示指(人差し指)側へ寄せる動作で入力スイッチを押すことができた。
脳幹出血の後遺症もあって当初は指を動かすことでのイメージがつかめなかったが、震戦も少なかったので次の3つの工夫を行うことで、比較的短時間でスイッチ操作を行うことが出来た。
(1)練習用ブザーの接続
「押したときだけ鳴るブザー(下図写真、自作)」を入力スイッチの先に接続し、自分のわずかな動きでも「スイッチを押せれば機器の操作ができる」という実感がわき、やる気も出た。
(2)鏡を使った指の動きの確認
自分自身で入力スイッチ操作の部位が見えるように、大きめの鏡を顔の前に固定した。
これにより、自分で様々な命令を指先に出して、どの命令で指がどのように動くかが見える。自分自身でどんな命令を出せば指が思ったように動くかが認識され、理想的な動きを獲得する命令が自覚できる。
(3)指の理想的な動きを再現
最初は患者自身が、自分の指に対してどのような命令を出せばよいか判らない。そこで、支援者が患者の指を動かして入力スイッチを押すことを繰り返す。これにより、自分の指の動きが脳に刺激として入り、次に自分自身で同様の刺激を感じられるように、試行錯誤で指に命令をだそうとする。その結果自分自身で入力スイッチを押す動作を行いやすくなることがある。
コミュニケーション機器を導入する際、まず先に入力スイッチを上手に押す練習だけに集中する方が良い。
その際、上記の工夫を行うことで入力スイッチが上手く押せるようになり、その後、機器を接続したときにすぐに使えることが実感できて本人のやる気も維持され、結果的に導入が早まる事が多い。
(もちろん、すぐに入力スイッチが上手に押せる場合は、ブザーを接続しての練習は不要)